東芝AI技術セミナー
概要
現在、リテール業界では、店舗の人手不足や、多様な顧客購買への対応など、様々な課題を抱えています。本セミナーでは、これらの課題をAIがどう解決したか、AIが変えるリテールの未来をご紹介します。
混雑している店舗では、レジに並ぶ時間が長くなり、イライラしたことはありませんか?
最近では、レジ待ちの時間を短縮するために、セルフレジを導入する店舗が増えています。それでも、セルフレジでバーコードがうまく読み取れず、店員を呼ぶことになり、結局時間がかかってしまった…という経験もあるのではないでしょうか。店舗側においても、深刻な人手不足の中でセルフレジのサポートに十分な時間を割けず、お客様を待たせてしまうことが増えています。東芝テックでは、お客様に安心してセルフレジをご利用いただくために画像認識AIを活用し、こうした課題の解消に取り組んでいます。
また、お客様の購買行動の多様化が進む中で、一人ひとりのニーズにきめ細かく対応することが、ますます難しくなっています。例えばクーポン配信においても、やみくもに配信するだけでは顧客満足度を高めるのは難しく、一人ひとりの嗜好に合った適切なクーポン配信することが重要です。そこで、東芝テックグループのジャイナミクスでは、購買行動を予測し、顧客のニーズに沿ったクーポンのみを配信するプロモーション最適化AIを開発し、顧客満足度向上に取り組んでいます。
お買い物の安心・お得を強力にサポートしリテールの世界を変える東芝テックグループのセルフレジとクーポン配信ソリューション、そして、これらを実現するAIの仕組みについてご紹介いたします。なお、リテール以外での活用についても、新たな気づきや発想を得るきっかけが欲しい方など、リテール業界に限らず、幅広いご参加をお待ちしております。
開催日時
開催日時 | 2025年8月29日(金) 14:00~15:30(予定) | |
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開催場所・会場 | オンライン(事前登録制・登録期限は開催終了日時まで) | |
参加費 | 無料(Zoom配信) |
こんな方におすすめ
- リテール業界で店舗運営や顧客体験の改善に取り組んでいる方
- AI技術の開発や運用に従事しており、リテールの未来に関心がある技術者、研究者
- 顧客の購買行動に基づいたパーソナライズ施策に関心のあるマーケティング担当者
- 画像認識AIや購買予測AIなどのAI活用に関心がある学生・求職者の方
講演内容
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東芝テックが考えるリテールDX
石川 尚
東芝テック株式会社
執行役員
全社デジタル統括責任者
リテール・ソリューション事業本部副事業本部長
同プロダクト・プランニング&クリエーションセンター長インフレや人材不足、デジタル進化が加速する中、小売業は変革期にあります。本セミナーでは、東芝テックが考えるリテールDXの方向性と、AIを活用した現場課題の解決アプローチを紹介します。
■講演のポイント
本セミナーでは、AIやデジタル技術を活用した現場改善のヒントや、DX推進の具体策をお持ち帰りいただけます。平成12年 : 筑波大学人間学類心理学専攻 卒業。 平成12年 : 海上自衛隊艦艇幹部。 平成17年 : (株)キューブシステム 入社。メガバンク向けシステム開発に従事。 平成19年 : (株)ワークスアプリケーションズ 入社。大手製造業向けERPコンサルに従事。 平成25年 : (株)ファーストリテイリング 入社。RFID、店舗DX改革に従事。 令和6年 : 東芝テック(株)入社。CDO、兼務で商品開発を担当。現在に至る。 -
安心して使えるセルフレジで快適なお買い物をサポート
~画像認識AIがスキャン漏れをその場ですぐにお知らせ~竹野 唯志
東芝テック株式会社
技術戦略部 リサーチ&デベロップメントセンター 研究開発第二担当
エキスパート近年、量販店などでよく見かけるセルフレジは、いまや、混雑時に迅速なお会計を実現する上で欠かせないものになっています。これまでは重量計を使ったセルフレジが店舗で多く採用されていましたが、スキャン漏れを防ぐため、スキャンした商品を袋詰め台に置き、重量が合うまで次のスキャンができない問題がありました。また、誤判定が発生する際には、店員を呼んでエラーを解除しなければならないわずらわしさがありました。そこで、東芝テックでは、カメラ映像を使った画像認識AIを搭載することで、重量計を使わず、快適にバーコードスキャンができるセルフレジを開発しました。AIの導入により、どの商品がスキャンできていないかをその場でリアルタイムにお知らせすることが可能となり、快適にスキャンできるようになります。本セッションでは、リアルタイム画像認識AIが、どのようにしてスキャン漏れを高性能に認識できるのか、お客さまのスキャン動作の始まりとなる買い物かごの検知部分を中心に、その仕組みについて紹介します。
■講演のポイント
リアルタイムにスキャン漏れを検知するために、精度と処理負荷(演算量)のトレードオフにおけるバランスが重要なポイントになっています。買い物かご検知のアルゴリズムを根本から見直すことで、パラメーターの調整では達成できないバランシングをいかにして実現したかご覧ください。平成21年 : 東芝テック(株)入社。光学式タッチパネルの開発に従事。 平成24年 : リテール分野向け画像認識技術の研究開発に従事。 平成30年 : リテール分野向け人物行動認識技術の研究開発に従事。現在に至る。 博士(工学)
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お客様の嗜好によりそったクーポン配信をAIがサポート
~レシート情報のみでも精度のよい購買予測が可能なプロモーション最適化AI~武山 泰豊
東芝テック株式会社
NC推進室 サービスエンジニアリング推進担当
エキスパートデジタル技術の進展により、膨大な情報を的確に活用することで、生活者一人ひとりのニーズに合ったアプローチが可能になると期待されています。 しかし現実には、例えば興味のない商品やタイミングを逸したクーポンが大量に届くなど、販促の“精度”に課題が残っています。従来の一斉配信型のキャンペーンや値引きでは効果が薄れ、今後多様化するお客様一人ひとりに合わせたニーズやタイミングでのアプローチが益々重要になってきています。そこで、東芝テックグループのジャイナミクスでは、購買履歴データによりお客様の購買傾向を分析し、次に何を買いたいかを予測して、お客様が欲しいと考えられるクーポンだけを配信するプロモーション最適化AIを開発しました。本セッションでは、このプロモーション最適化AIのコアとなる最新の購買予測技術と、クーポン利用率推定技術について紹介します。
■講演のポイント
従来技術では、リアル店舗の購買履歴データでは、不完全な情報を集めた状態になり、なかなかお客様が次に何を買いたいかを予測するのが困難でした。本セミナーでは、ぜひ、この点を解決した最新の購買予測技術に基づく「プロモーション最適化AI」のメリットと仕組みをご覧ください。平成17年 : (株)東芝入社。東芝研究開発センター マルチメディアラボラトリー。画像処理技術の研究開発に従事。 平成25年 : 東芝研究開発センター マルチメディアラボラトリー 研究主務。 平成29年 : 東芝テック リテールソリューション事業本部 出向。 平成31年 : 東芝研究開発センター アナリティクスAIラボラトリー 復職。機械学習技術の研究開発に従事。 令和2年 : 東芝研究開発センター アナリティクスAIラボラトリー スペシャリスト。 令和6年 : 東芝研究開発センター アナリティクスAIラボラトリー エキスパート。 令和6年 : 東芝テック NC推進室 出向、ジャイナミクス 業務援助。リテール分野のAI技術開発に従事。現在に至る。
注意事項
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