東芝AI技術セミナー
概要
「この作業、ちょっと危ないかも…」そんな不安を感じたことはありませんか? 製造や建設の現場では、暑さや高所など、過酷な環境の中で働く人の安全を守ることが欠かせません。特に近年注目されているのが 熱中症対策。2025年6月からは法律で企業に対策が義務化され、現場の安全管理はますます重要になっています。さらに、高所作業では転倒や転落といったリスクも。こうした危険を防ぐための工夫が求められています。
今回のセミナーでは、どんな環境でも安心して働ける現場づくりを目指し、「リストバンド×AI」が実現する最新の事例と、研究開発中の先端AI技術が描く未来の現場をご紹介します。
現場の安全に関心のある方なら、業種や立場を問わずきっと役立つ内容です。ぜひこの機会に、安心して働ける現場づくりのヒントを見つけてください! 皆さまのご参加を心よりお待ちしています。
開催日時
| 開催日時 | 2025年12月5日(金) 14:00~15:30(予定) | |
|---|---|---|
| 開催場所・会場 | オンライン(事前登録制・登録期限は開催終了日時まで) | |
| 参加費 | 無料(Zoom配信) | |
こんな方におすすめ
- 安心・安全な現場環境の実現を目指す経営者、コンサルタント、総務・安全担当者の方
- 膨大なセンサーデータや稼働データを有効に活用したいデータ分析・DX推進部門の方
- リストバンドのデータ活用や製造現場などのAI活用に関心がある技術者、研究者
- 製造業のAI活用やウェラブルセンサー技術の研究開発に興味がある学生や求職者の方
講演内容
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現場をもっとスマートに、もっと安全に
~東芝のスマートマニュファクチャリングが実現する現場の安全管理~
坂田 真一郎
株式会社東芝
スマートマニュファクチャリング事業部 エキスパート近年、地球温暖化の影響で夏の暑さはますます厳しくなり、現場で働く方々の体調管理と安全確保が重要な課題となっています。そこで東芝は、腕に装着するだけで作業者の体調や周囲の環境を“見える化”できるリストバンド型センサを開発しました。今回のセッションでは、東芝が提供しているスマートマニュファクチャリングの全体像、その中から、現場の安全を支えるリストバンド型センサ「MULiSiTEN™ MS200」の特長と、実際の現場での活用事例をご紹介します。
現場の安全を守りながら、スマートな働き方を実現するヒントとなれば幸いです。■講演のポイント
今回ご紹介する「MULiSiTEN™ MS200」は、現場で働く方の安全を守るために生まれたリストバンド型センサです。「暑さストレスレベル」の測定機能で、体への負担を数値化。さらに、無線通信によるリアルタイムデータ取得で、現場の状況をすばやく把握できます。そして、もし高所作業中に万が一の落下があった場合も安心。「高所落下検知機能」がすぐに周囲へ知らせ、迅速な対応を可能にします。現場の安全管理をされている方々はもちろん、新しい技術にご興味のある研究者の皆さまも、ぜひ一度お試しになってみませんか?平成14年 : (株)東芝入社。計測機器関連の設計・開発に従事。 平成23年 : 計装制御企画にて、計測機器関連の技術営業に従事。 平成30年 : リストバンド型センサの設計・開発に従事。 令和 4年 : センサ機器の事業責任者。現在に至る。 -
体調を整えるヒントや、体調不良を防ぐ工夫を提案します!
~AIによる対策推薦で、現場の安全を、もっと確実に、もっとスマートに~
門倉 悠真
株式会社東芝
総合研究所 インフラシステムR&Dセンター
自動化・画像応用システム技術開発部
自動化システム技術開発担当 スペシャリスト作業者の体調や負荷をチェックできるウェアラブルセンサは、MULiSiTEN™をはじめ、さまざまな種類が登場しています。しかし、センサで得られたデータをどう活かすか――「いつ」「何をするか」の判断は、経験や勘に頼りがちで、十分な知識がないと活用が難しいという課題があります。そこで東芝は、センサのデータをもとに、体調を整えるためのアドバイスや不調を防ぐための対策を提案してくれる 「対策推薦AI」の開発に取り組んでいます。本セッションでは、AIを使った最新事例をご紹介します。
■講演のポイント
大学等の専門機関・熱中症の専門家などとの共同研究を通じて、熱中症対策をサポートする「対策推薦機能」を開発しました。この機能を実現するために、暑さによるリスクを予測するしくみや、対策の効果を評価するしくみなど、複数のアルゴリズムを組み合わせています。本セッションでは、これらの技術のご紹介に加えて、実際にこの推薦機能を消防の現場で活用した事例もご紹介します。過酷な環境で働く方々の安全を守るための新しい取り組みにご興味のある方は、ぜひご参加ください。平成28年 : (株)東芝入社。社会インフラ関連の研究開発に従事。 平成30年 : 東芝インフラシステムズ(株)に転籍。社会インフラ向けのAI・データ活用の研究開発に従事。 令和7年 : (株)東芝に転籍。社会インフラを対象にしたAI・情報推薦技術の研究開発に従事。現在に至る。 -
作業現場における”転ばぬ先の杖”となるAIの実現に向けて
~熱中症対策サポートから総合安全管理への展開~
池 司
株式会社東芝
総合研究所 AIデジタルR&Dセンター
アナリティクスAI研究部 エキスパート働く人が減っている今、安全と生産性の両立はますます重要なテーマです。中でも、転倒や転落による事故は業務中のケガの約半分を占めており、事前にリスクを見つけて防ぐことが急務となっています。そこで東芝は、新しい安全対策として、作業中の歩き方(歩容)をもとに、段差や落下物など“つまずきやすい場所”を検出するAI技術の開発に取り組んでいます。これにより、転倒事故を未然に防ぐことが可能になります。本セッションでは、AIがどのように歩行環境を見分けて危険を察知するのか、そのしくみと、こうした技術が広がることで、現場全体の安全管理がどう進化するのか、についてご紹介します。安全な現場づくりの未来を、一緒に考えてみませんか?
■講演のポイント
最近では、転倒を検知する製品が少しずつ広まっていますが、本当に大切なのは「転ぶ前に防ぐ」こと。
そのためには、危険な場所や状況をあらかじめ見つけて対策することが欠かせません。私たちは、歩いているときの動き(歩容)に注目。段差や落下物などで変化する歩き方をMULiSiTEN™で計測し、AIに学習させることで、転倒リスクを見つける技術を開発しています。さまざまな現場で柔軟にデータを集められるMULiSiTEN™の活用例として、この「歩行環境分類技術」のしくみと可能性をご紹介します。最新技術で安全な作業環境をつくるヒントを、ぜひこの機会に!平成15年 : (株)東芝入社。画像認識技術の研究開発に従事。 平成19年 : 東芝 研究開発センター マルチメディアラボラトリー 研究主務。PC操作向け手画像認識技術の研究開発に従事。 平成24年 : 東芝 研究開発センター インタラクティブメディアラボラトリー 研究主務。ウェアラブルUI技術の研究開発に従事。 平成30年 : 東芝 研究開発センター アナリティクスAIラボラトリー 主任研究員。欠陥画像解析、ウェアラブル作業分析技術の研究開発に従事。 令和7年 : 東芝 総合研究所 AIデジタルR&Dセンター アナリティクスAI研究部 エキスパート。(現職) 博士(情報科学)
注意事項
- ご参加には事前のお申し込みが必要です。
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- プログラムは事前の予告なく変更させていただく場合があります。
- 本セミナーはZoomを利用します。ご利用の環境でZoomの利用可否を確認する場合は、以下のURLからテストを行ってください。 http://zoom.us/test(Zoom社のページへ遷移します)


